●岡田彰布監督(66)が「右打者」をカギにオリックスとの「関西ダービー」に臨む。3連戦のうち2戦で左腕先発との対決が予想される。11日は曽谷龍平投手(23)、13日は田嶋大樹投手(27)の見込みだ。キーマンに渡邉諒内野手(29)の名前を挙げた。心配な点は 9日の埼玉西武戦(甲子園)で負傷交代した体の状態。守備で飛球を追った際にカメラマン席に落下し、「頭部打撲」の診断を受けた。試合後、指揮官は明かし、10日朝の再検査を待つと説明していたが、この日は出場選手登録を抹消されなかった。コンディションに問題がなければ、左腕相手に5番スタメンの可能性もある。同一カード3連勝で乗り込んでくる相手に、まずは左腕を崩し、勢いを止める。
●村上頌樹投手(25)が10日、甲子園での投手指名練習に参加し、先発が予定されている11日のオリックス戦(京セラ)に向けてショートダッシュなどで調整した。5連勝中と好調なオリックスの打線の中で警戒したのは、昨季まで広島の中心選手だった、新加入の背番号7。昨季は被打率0.167(6打数1安打)と抑えこんだが、 9日までの巨人3連戦(東京ドーム)では打率0.417(12打数5安打)、4打点と同一カード3連勝に貢献し、4試合連続打点中と勝負強さも発揮している。離脱者が多いなかでも活気を取り戻してきたオリックスに対し、右腕に油断はない。昨年の日本シリーズでは 2試合に登板して1勝1敗、防御率3.00。半年ぶりのマッチアップで好投し、関西ダービーを盛り上げる。同学年右腕から受ける刺激を自身の快投にもつなげる意気込みだ。対戦するオリックスも5連勝中と波に乗る。中でも特に警戒する相手は昨季も対戦した西川龍馬外野手(29)だ。この日は甲子園で投手指名練習に参加し、ダッシュなどで調整。チームの勢いを加速させる、週頭の力投を目指す。
●大竹耕太郎投手(28)が先発予定の12日オリックス戦(京セラドーム大阪)に向け、西川に注意して臨む。広島時代の昨季は19打席対戦し、19打数7安打。被打率3割6分8厘と分の悪い相手だった。好打者を攻略し、今季5勝目を狙う。
●13日の対オリックス第 3戦での先発が見込まれる西勇輝投手(33)は10日、キャッチボールなどで調整した。2018年シーズンまで在籍した古巣との対決に向けて声を弾ませた。前回登板した 6日の楽天戦(甲子園)は自身の失策も絡み、 6回4失点(自責2)で3敗目。〝恩返し〟の白星を飾る。西勇輝投手が楽しみながら古巣との読み合いに臨む。13日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発予定。プロ入りから10年間を過ごし、気心の知れたメンバーがそろう球団だ。阪神移籍後、シーズンでは過去 3度対戦して1勝1敗。
●昨年の現役ドラフトでオリックスから阪神に加入した漆原大晟投手(27)が10日、 5年間在籍した古巣との対決で〝恩返し〟の好投を誓った。今季はオープン戦で結果を残して開幕1軍入りを果たすと、19試合に登板して0勝2敗3ホールド、防御率1.45。中継ぎとしてチームに欠かせない存在となっている。前カードの埼玉西武3連戦では同じく現役ドラフトで阪神から西武に移籍した陽川尚将内野手(32)が虎党から大声援を受けた。今回の舞台は昨年まで本拠地だった京セラドーム。凱旋登板を楽しみにした。今年にかける思いは人一倍だ。マウンド上で必死に腕を振り結果を残すことだけに徹している。目指すはシーズン完走だ。34試合に登板した21年も開幕1軍に入ったが、フル完走には至らなかった。11日からは古巣・オリックスとの対戦が控えている。登板すれば移籍後初めて。好投で古巣へ元気な姿を見せる。
● 9日の埼玉西武戦(甲子園)で 8回1安打零封と好投した才木浩人投手(25)が10日、甲子園で練習した。この日は患部について回復を強調。負傷直後にノーヒットノーランを逃し心境を吐露した。雨上がりで湿度が高かった当日の甲子園。教訓を今後に生かす。次回は16日の福岡ソフトバンク戦(みずほペイペイ)での登板が有力。胸を高鳴らせた。次戦は16日福岡ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)に先発予定。真っ向勝負を心待ちにした。
●中野拓夢内野手(27)は2試合連続複数安打中と打撃の状態も上向きだ。お互いに連勝中でぶつかる11日からのオリックスとの関西ダービーでは気合を入れた。昨年の日本シリーズでは全7試合出場で打率0.320と打線をけん引。5犠打と小技もさえた。頂上決戦のように躍動し、先制点をもぎとる。阪神の新1、2番コンビが関西ダービーもけん引する。  5日東北楽天戦(甲子園)から5試合連続で1番中野拓夢内野手(27)、2番前川右京外野手(21)の打順が継続中。好調な 2人を岡田監督も評価している。前川も気合を入れた。
●前川右京外野手(21)が111日からのオリックス3連戦に向けて闘志を燃やした。 5日の東北楽天戦(甲子園)から5試合連続で「2番・左翼」で出場中。昨年の日本シリーズは出場しておらず、関西ダービーには 1年ぶりの見参になる。曽谷、田嶋と左腕の先発も予想されており、しっかりと打ってレギュラーの座を固めたい。
●あの感動を再び-。阪神は11日からオリックス3連戦(京セラ)に挑む。関西ダービーといえば昨秋の日本シリーズで新人最多の7打点を挙げた森下翔太外野手(23)。 6月に入って絶好調の 2年目は10日、得点力をさらに向上させることを宣言。ナニワの地で大暴れし、首位広島との1ゲーム差を詰めにいく! 日本中を感動させた。新人離れしたフルスイングで驚かせた。38年ぶり2度目の日本一に輝いた「11.6」から 218日。森下が再びオリックスとの真剣勝負に臨む。交流戦は残り 7試合。いよいよ、関西ダービーが幕を開ける。オリックスは巨人に同一カード3連勝するなど5連勝中。阪神も西武に3連勝を決めたが、打線は 3試合で計12得点。完全に目覚めたわけではない。それでも6試合連続で3番起用された森下は 6月打率0.370(27打数10安打)、1本塁打、7打点と絶好調。昨季の頂上決戦のようなニオイがする。上がり目のオリックス、そしてパ・リーグを独走する福岡ソフトバンクと激突する勝負の 1週間になる。昨秋のドラマを演じることができれば、首位広島との1ゲーム差も縮まっていくはずだ。この日は西宮市内の独身寮などでリフレッシュした。オリックスキラーがチャンスで快音を響かせる。生粋のお祭り男が、岡田虎の再進撃を引っ張る。
●阪神は10日、追加日程として発表された18日の北海道日本ハム戦(甲子園)の入場券の販売を12日から開始することを発表した。12日からはインターネットにおける販売で、14日からは甲子園入場券売り場やコンビニなど各店舗での販売も開始される。また、球団公式ファンクラブ会員を対象とし、一般発売されない特別席や人気席種を会員限定で確保できる「スペシャル段階リザーブ」が実施されるほか、ボブルヘッド付きチケットなどの限定企画チケットも12日から数量限定で販売。「学生優待デー」も実施される。なお、同戦の予備日は翌19日。詳細は
球団公式サイトまで。
記事をまとめてみました。

 


 岡田彰布監督 (2024年 6月 4日撮影)=阪神甲子園球場
 岡田彰布監督が「右打者」をカギにオリックスとの「関西ダービー」に臨む。
 3連戦のうち2戦で左腕先発との対決が予想される。11日は曽谷、13日は田嶋の見込みだ。「左 2枚来るみたいやから、どうしてもナベいるよ。今調子ええしな」とキーマンに渡邉の名前を挙げた。


  8日埼玉西武戦で左中間に 2塁打を放った渡邉諒内野手=阪神甲子園球場
 心配な点は 9日の埼玉西武戦(甲子園)で負傷交代した体の状態。守備で飛球を追った際にカメラマン席に落下し、「頭部打撲」の診断を受けた。試合後、指揮官は「大丈夫みたい」と明かし「今からでもいけます、とか言うてたけど」とやる気満々な様子に笑顔だった。「様子見てからやな」と10日朝の再検査を待つと説明していたが、この日は出場選手登録を抹消されなかった。

  8日埼玉西武戦の 4回表、奥村光一外野手の飛球を追った 1塁手渡邉諒内野手はカメラ席に落ち、スタッフの問いかけに答える=阪神甲子園球場
 コンディションに問題がなければ、左腕相手に5番スタメンの可能性もある。「DHなるからのう」とDHで起用するメンバーは思案中で、右打者の原口、ミエセス、豊田らが候補にあがる。同一カード3連勝で乗り込んでくる相手に「オリックス3連勝しよったなあ、やっぱり、すごいなあ」。まずは左腕を崩し、勢いを止める。

 


 村上頌樹投手はキャッチボールで調整=阪神甲子園球場
 村上頌樹投手が10日、甲子園での投手指名練習に参加し、先発が予定されている11日のオリックス戦(京セラ)に向けてショートダッシュなどで調整した。
 「向こうもいまは勢いに乗って連勝していますし、西川さんは3試合連続タイムリーを打っている。気を付けたいなと思います」


 キャッチボールをする村上頌樹投手=阪神甲子園球場
 5連勝中と好調なオリックスの打線の中で警戒したのは、昨季まで広島の中心選手だった、新加入の背番号7。昨季は被打率0.167(6打数1安打)と抑えこんだが、 9日までの巨人3連戦(東京ドーム)では打率0.417(12打数5安打)、4打点と同一カード3連勝に貢献し、4試合連続打点中と勝負強さも発揮している。
 離脱者が多いなかでも活気を取り戻してきたオリックスに対し、右腕に油断はない。昨年の日本シリーズでは 2試合に登板して1勝1敗、防御率3.00。半年ぶりのマッチアップで好投し、関西ダービーを盛り上げる。


 村上頌樹投手はキャッチボールで調整=阪神甲子園球場
 才木に負けん! 村上頌樹投手が、登板を任される火曜日の勝率アップを誓った。
 11日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発。今季は開幕からすべて同曜日の先発を続けるが、チーム成績は2勝5敗2分けで4連敗中。週頭で各球団のエース格とぶつかる中、勝率2割8分6厘は曜日別で最も低い数字となっている。
 「(週の)初戦が大事だと思いますし。本当に、ここずっと勝てていないので。初戦で負けたら、なかなかきつい状況になる。なんとか勝って、チームを楽にしていきたい」


 村上頌樹投手は大竹耕太郎投手が持ち込んだやりを投げる。右は西勇輝投手=阪神甲子園球場

 「日曜日の男」を任される才木は 9日埼玉西武戦でノーヒットノーラン目前の 8回1安打無失点で7勝目。ここまで日曜日は9勝2敗で、曜日別トップの勝率8割1分8厘を誇る。
 「いつも投げる 2日前に才木がいいピッチングして。(日曜日は)勝率がいいんですけど、火曜の勝率は悪いので。(ノーノー)やるかなと思っていたんですけど、才木なら次もまたチャンスがあると思う。なるべく自分もそういうピッチングができるように」
 同学年右腕から受ける刺激を自身の快投にもつなげる意気込みだ。


 村上頌樹投手は練習中に笑顔を見せる=阪神甲子園球場
 対戦するオリックスも5連勝中と波に乗る。中でも特に警戒する相手は昨季も対戦した西川だ。
 「4試合連続でタイムリーを打っていますし。なかなか一筋縄では抑えられないので、いろいろ(対策)しながら抑えたい」
 広島時代の昨季は6打数1安打と好相性だったが、手ごわさは織り込み済み。油断を見せずに臨むつもりだ。
 この日は甲子園で投手指名練習に参加し、ダッシュなどで調整。チームの勢いを加速させる、週頭の力投を目指す。

 


 大竹耕太郎投手は練習中に笑顔を見せる=阪神甲子園球場
 大竹耕太郎投手が先発予定の12日オリックス戦(京セラドーム大阪)に向け、西川に注意して臨む。
 広島時代の昨季は19打席対戦し、19打数7安打。被打率3割6分8厘と分の悪い相手だった。
 「体の開きが遅い印象。『こういう意識を植え付けたい』というのが難しい印象がありますね。インコースのボール球をヒットにしたり、あまり他にいないと思う」。好打者を攻略し、今季5勝目を狙う。

 


 キャッチボールする西勇輝投手=阪神甲子園球場
 13日の対オリックス第 3戦での先発が見込まれる西勇は10日、キャッチボールなどで調整した。2018年シーズンまで在籍した古巣との対決に向けて「投げることの楽しみも、やりづらさもあります。(比べると)楽しみのほうがでかい」と声を弾ませた。前回登板した 6日の楽天戦(甲子園)は自身の失策も絡み、 6回4失点(自責2)で3敗目。〝恩返し〟の白星を飾る。

 西勇輝投手は大竹耕太郎投手が持ち込んだやりを投げる=阪神甲子園球場
 西勇輝投手が楽しみながら古巣との読み合いに臨む。13日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発予定。プロ入りから10年間を過ごし、気心の知れたメンバーがそろう球団だ。
 阪神移籍後、シーズンでは過去 3度対戦して1勝1敗。「『西、こういう風にくるんだろうな』と読みがあるだろうし。読み(通り)じゃないようにしないといけない。いい意味で楽しくできたら」と意識を明かした。

 

 昨年の現役ドラフトでオリックスから阪神に加入した漆原大晟投手が10日、 5年間在籍した古巣との対決で〝恩返し〟の好投を誓った。
 「オリックスには、本当にお世話になったので。自分の最高のパフォーマンスを出せたらいいなと思います」
 今季はオープン戦で結果を残して開幕1軍入りを果たすと、19試合に登板して0勝2敗3ホールド、防御率1.45。中継ぎとしてチームに欠かせない存在となっている。
 前カードの埼玉西武3連戦では同じく現役ドラフトで阪神から西武に移籍した陽川が虎党から大声援を受けた。今回の舞台は昨年まで本拠地だった京セラドーム。「僕を応援してくれる人がいれば、もちろんうれしい」と凱旋登板を楽しみにした。


 漆原大晟投手=阪神甲子園球場
 新天地では結果を残し続けている。昨年オフの現役ドラフトでオリックスから阪神に移籍した漆原大晟投手だ。
 ここまで19試合に登板して防御率1.45。主にビハインドの展開でマウンドに上がることが多いが、走者がいる状況での火消しの役割もこなす。すでに昨年の登板数16を超えており、着々と試合数も増えている。。「積み重ねでここまでこれているのでそこはいい結果になってるかなと思います」と手応えも感じている。
 昨年オフに 2年目となった現役ドラフトでチームが変わった。初の移籍。「チームが変わりましたが、野球選手なので 1試合でも多く試合に出たいという気持ちは変わらない」とマウンドでの仕事は変わらない。


 最後を締め坂本誠志郎捕手と握手する漆原大晟投手 (2024年 6月 7日撮影)=阪神甲子園球場
 ただ、今年にかける思いは人一倍だ。「やるしかない立場なのでやってやろうという思いで12月から過ごしてきている。一年間を通してチームに貢献できるように。チームのためにやることが自分のためになりますし、自分のためにやることがチームのためになると思う」とマウンド上で必死に腕を振り結果を残すことだけに徹している。
 目指すはシーズン完走だ。34試合に登板した21年も開幕1軍に入ったが、フル完走には至らなかった。「打たれようが打たれまいが次の日にまた試合があるので一喜一憂せずにしっかり積み重ねていってシーズンが完走できるように」と今後を見据える。
 11日からは古巣・オリックスとの対戦が控えている。登板すれば移籍後初めて。「もちろんチームが変わらないとドラフトで指名していただいた球団は対戦できない。僕もいろいろな感情がある球団ですけど、いい姿を、今やっていることをマウンドで表現できたらいいなと思います」。好投で古巣へ元気な姿を見せる。

 


 キャッチボールする才木浩人投手=阪神甲子園球場
  9日の埼玉西武戦(甲子園)で 8回1安打零封と好投した才木が10日、甲子園で練習した。 8回につった右足は「全然大丈夫です」と無事を強調したが、負傷直後にノーヒットノーランを逃し「自己管理できる範疇(はんちゅう)でああいうことが起きたので悔しいですけど、しようがない」と心境を吐露した。次回は16日の福岡ソフトバンク戦(みずほペイペイ)での登板が有力。「強力打線と対戦できるのは楽しみ。抑えることができたら自信になる」と胸を高鳴らせた。


 前日に勝利投手の才木浩人投手はキャッチボールで調整=阪神甲子園球場
 才木浩人投手が「ノーノー目前」の学びを今後につなげる。 9日埼玉西武戦(甲子園)では 8回一死までノーヒットノーランを継続。しかし、同イニングに足をつり、その後、代打山野辺に右越え 3塁打を浴びた。
 この日は患部について「全然大丈夫です」と回復を強調。雨上がりで湿度が高かった当日の甲子園。「ここから梅雨に入る。昨日は涼しかったけど湿度が高かった。めちゃくちゃ汗をかいてたし、事前にそういう対策をしないといけない」と教訓を今後に生かす。


 セ勝利数、セ奪三振、セ防御率 ( 6月 9日現在)
 次戦は16日福岡ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)に先発予定。「強力な打線と対戦できるのは楽しみだし、抑えることができたら自信にもなる。楽しみです」と真っ向勝負を心待ちにした。

 


 中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 中野は2試合連続複数安打中と打撃の状態も上向きだ。お互いに連勝中でぶつかる11日からのオリックスとの関西ダービーでは「タイガースもいい流れ。先制点が大事になってくる。先に点を取れるように、自分がいい勢いを与えられるようにやっていきたい」と気合を入れた。昨年の日本シリーズでは全7試合出場で打率0.320と打線をけん引。5犠打と小技もさえた。頂上決戦のように躍動し、先制点をもぎとる。

 中野拓夢内野手=阪神甲子園球場 (2024年 6月 9日撮影)
 阪神の新1、2番コンビが関西ダービーもけん引する。
   5日東北楽天戦(甲子園)から5試合連続で1番中野拓夢内野手、2番前川右京外野手の打順が継続中。
 好調な 2人を岡田監督も「つなぎの野球というかね、うまく点取れてる」と評価している。中野は「自分が勢いを与えられるように」と宣言。前川も「自分のやるべきことをやって、いい結果が出るように頑張ります」と気合を入れた。


 前川右京外野手=阪神甲子園球場
 前川が111日からのオリックス3連戦に向けて「自分のやるべきことをやって、いいも悪いも結果は出ると思うので、いい結果が出るように頑張ります」と闘志を燃やした。 5日の東北楽天戦(甲子園)から5試合連続で「2番・左翼」で出場中。昨年の日本シリーズは出場しておらず、関西ダービーには 1年ぶりの見参になる。曽谷、田嶋と左腕の先発も予想されており、しっかりと打ってレギュラーの座を固めたい。

 

 あの感動を再び-。阪神は11日からオリックス3連戦(京セラ)に挑む。関西ダービーといえば昨秋の日本シリーズで新人最多の7打点を挙げた森下翔太外野手。 6月に入って絶好調の 2年目は10日、得点力をさらに向上させることを宣言。ナニワの地で大暴れし、首位広島との1ゲーム差を詰めにいく!
 日本中を感動させた。新人離れしたフルスイングで驚かせた。38年ぶり2度目の日本一に輝いた「11.6」から 218日。森下が再びオリックスとの真剣勝負に臨む。
 「やっぱり得点というところは、まだ今の課題だと思う。一つのチャンスをモノにできるかどうかによって、流れ、展開とか、雰囲気が変わってくる。そういう意味でこだわっていきたいです」
 交流戦は残り 7試合。いよいよ、関西ダービーが幕を開ける。オリックスは巨人に同一カード3連勝するなど5連勝中。阪神も西武に3連勝を決めたが、打線は 3試合で計12得点。完全に目覚めたわけではない。それでも6試合連続で3番起用された森下は 6月打率0.370(27打数10安打)、1本塁打、7打点と絶好調。昨季の頂上決戦のようなニオイがする。


 練習中に笑顔をみせる森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 「 1年目からプロ野球の最後の最後まで試合ができたことが本当に良かった。タイガースファンはもちろん多かったんですけど、オリックスもすごく熱狂的なんだと感じることができました」
 日本シリーズでは全 7試合を「3番・右翼」で先発出場。第 5戦は 1― 2の 8回一死 2、 3塁で宇田川の 152キロを捉え、逆転の2点3塁打でヒーローになった。第 7戦も3安打2打点。シリーズ7打点で1981年の原辰徳氏(巨人)らを超える新人記録となった。
 「やっぱりランナーがいなかったらそうはならない。チームとしての流れがすごくよかったなとも思っています」
 森下はナインへの感謝の思いを口にすると、岡田監督は2010年から 3年間指揮をとった古巣について「オリックス(巨人との同一カードで)3連勝しよったなあ。やっぱり、すごいなあ、なんか若いピッチャーばっかりでなぁ」と誉め殺し!? 貧打に悩まされている頃は「あまりにもひどすぎる。交流戦で点入らんぞ」とパ・リーグのパワー投手との対戦を危惧していたが、森下だけは力負けしない。交流戦はチームトップタイの7打点。1位の小郷(東北楽天、11打点)の背中を追いながら2022年の大山以来となる打点王も射程圏に入れている。


 日本シリーズでの森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 上がり目のオリックス、そしてパ・リーグを独走する福岡ソフトバンクと激突する勝負の 1週間になる。昨秋のドラマを演じることができれば、首位広島との1ゲーム差も縮まっていくはずだ。
 「(オリックスは)強いチームなので、うまくいくことばかりじゃないと思う。やるべきことをしっかりやって全力を尽くしたい」と森下。この日は西宮市内の独身寮などでリフレッシュした。オリックスキラーがチャンスで快音を響かせる。生粋のお祭り男が、岡田虎の再進撃を引っ張る。

★森下の日本シリーズVTR
 全 7試合に「3番・右翼」で先発出場し、打率0.267(30打数8安打)、本塁打0、7打点。11月 2日の第 5戦(甲子園)では 7回に失策を犯して失点につなげていたが、 8回に宇田川から逆転の2点3塁打。昂ぶる感情のままベースを激しくたたいた。MVPは打率0.483の近本が獲得も、サンケイスポーツの日本一手記では「来年もまた優勝して、チームとしても常勝軍団になっていくことが目標だ」とつづった。

★データBOX
◉…阪神はオリックスとの交流戦で32勝33敗3分け。日本シリーズを含めた公式戦では36勝36敗3分け
◉…阪神は交流戦通算199勝205敗14分け(勝率0.492)。福岡ソフトバンクの247勝(155敗、18分け)が最多
◉…阪神・岡田監督は監督通算1343試合、695勝600敗48分け(勝率0.537)。700勝となれば通算20人目。最多は鶴岡一人(南海など)の1773勝

 


阪神球団旗
 阪神は10日、追加日程として発表された18日の北海道日本ハム戦(甲子園)の入場券の販売を12日から開始することを発表した。
 12日からはインターネットにおける販売で、14日からは甲子園入場券売り場やコンビニなど各店舗での販売も開始される。
 また、球団公式ファンクラブ会員を対象とし、一般発売されない特別席や人気席種を会員限定で確保できる「スペシャル段階リザーブ」が実施されるほか、ボブルヘッド付きチケットなどの限定企画チケットも12日から数量限定で販売。「学生優待デー」も実施される。なお、同戦の予備日は翌19日。詳細は球団公式サイトまで。


 岡田彰布監督と握手を交わす新庄剛志監督=阪神甲子園球場 (2024年 5月30日撮影)
 セ・パ両リーグは10日、「日本生命セ・パ交流戦」の日程追加を発表した。
  5月28日に雨天中止となっていた阪神-北海道日本ハム戦(甲子園)は、18日午後 6時(予備日は19日午後 6時)から行われる。すでに消化した 2試合は阪神が連敗。北海道日本ハム新庄監督は 5月29日、初戦のメンバー表交換で阪神の新人時代の背番号63と「新庄監督」と背中に名前が書かれた阪神のユニホームを着て登場。翌日の 2戦目には投手の山崎福が適時打を放つなど、阪神は「新庄劇場」にやられていた。再び新庄監督が甲子園に降臨するゲーム。入場券は12日からインターネットで、14日からは各店舗で発売される。


日本生命セ・パ交流戦2024 阪神タイガース主催試合のうち、6月18日(火)に阪神甲子園球場で開催される北海道日本ハムファイターズ戦(5月28日の中止振替分)の入場券および限定企画チケット(ボブルヘッド付きチケット、モリトジャパンファミリーシート、JCBエキサイトシート)について、6月12日(水)よりインターネットで、6月14日(金)より各店舗にて発売いたします。さらに「学生優待デー」も実施いたします(当日に残席がある場合に限ります)。※「docomo LOUNGE」付きチケットの発売はございません。
また阪神タイガース公式ファンクラブ会員を対象に、一般発売されない特別な席や人気席種を会員限定で確保できる「スペシャル段階リザーブ」を実施いたします。
詳細につきましては、阪神タイガース公式ファンクラブページをご確認ください。

※6月18日(火)北海道日本ハムファイターズ戦の予備日は、6月19日(水)となります。
 6月18日(火)の試合が中止になった場合の入場券発売方法は、当サイト等にて改めてお知らせいたします。

〔阪神球団公式サイトより一部抜粋〕

 

※ 6月11日の予告先発は、オリックス・曽谷龍平投手(23)―阪神・村上頌樹投手(25)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

 

 

 

 

 ペタしてね     

 

●この日は「Family with Tigers Day」として行われ、阪神の選手が、限定の水色のユニホームを着用した。試合前には岡田彰布監督(66)と埼玉西武の渡辺久信GM兼監督代行(58)が、メンバー表交換の際にがっちりと握手。埼玉西武のビジター用ユニホームは濃いめの青で構成されており、甲子園のグラウンドが青色のユニホームを着た選手たちで埋まった。
●阪神は才木浩人投手(25)が 8回 1安打無失点の好投で埼玉西武に3連勝を飾った。 2日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)で完封勝利をつかんだ才木が、 8回一死まで無安打投球で甲子園を沸かせた。序盤から 150キロを超える直球とフォークなどを駆使して的を絞らせず。 8回は治療で一時ベンチに退き、およそ5分後にマウンドに戻ったが、一死から代打・山野辺に右翼へ 3塁打を許して快挙達成はならず。それでも失点は防ぎ、リーグトップの7勝目を挙げた。打線は 7回、下位で二死 2、 3塁のチャンスを作って1番・中野拓夢内野手(27)が中越えの2点適時3塁打を放って先制。3連勝で一気に上昇気流に乗った。スタメン発表で、陽川尚将内野手(32)の「4番・1塁」がアナウンスされ、阪神ファンからも拍手が起こった。才木浩人投手が 5回のピンチをしのいだ。先頭の佐藤龍世内野手(30)に四球を与えると、源田壮亮内野手(31)は犠打で一死 2塁と得点圏に走者を背負う。古賀悠斗捕手(24)を遊ゴロで2死 3塁。最後は滝澤夏央内野手(20)を 139キロフォークで空振り三振に仕留めた。才木は安定した投球で 5回まで無安打、2四球6奪三振と好投している。 7回まで無安打、9奪三振。2四球で走者こそ許しているが、偉業達成まであとアウト6個に迫った。球数は 7回終了時点で90球とまだまだ余力あり。才木浩人投手が 8回途中で一度ベンチへ戻った。 7回まで無安打投球。味方が 3点を奪った直後の 8回。先頭の源田に 3球目を投じたところで、違和感を訴えて一度ベンチへ引き揚げた。それでも、マウンドへと戻ってベンチへOKサイン。源田を中飛に打ち取った。しかし、代打・山野辺翔内野手(30)に投じた 3球目。 148キロ直球を捉えられると、右翼線へと高々と舞い上がった打球は右翼フェンス直撃の 3塁打。ノーヒットノーランまであとアウト 5個のところで、無念の一打を浴びた。 8回一死まで無安打投球を続けた才木浩人投手が12球団トップの7勝目を挙げた。攻撃は 7回二死 2、 3塁、中野拓夢内野手の 3塁打で均衡を破り、前川右京外野手(21)の右前打で3点目を追加した。 9回は岩崎優投手(32)が締め、 5月22日広島戦(マツダ)以来のセーブを挙げた。2度目のカード3連勝で2位に浮上した。(成績=29勝26敗4分、観衆= 4万2589人)才木浩人投手がノーヒットノーラン目前の快投を見せ、12球団トップの7勝目を挙げた。 8回一死から初安打を許したが勝利した。一皮むけたのでは? という問いに岡田彰布監督(66)はほめたたえた。
●梅野隆太郎捕手(32)が、先発才木をまたも好投に導いた。 8回一死まで無安打投球を続けた右腕。受けた梅野は本音を吐露。ただ、手応えを明かした。成長を感じ取ったのは、 7回。先頭栗山巧外野手(40)をカーブで空振り三振に仕留めたシーンだ。直球、スライダー、フォークでカウントを整え、 2ストライクから 3度のファウルで粘られたが、最後は 109キロのカーブで栗山の体勢を大きく崩して仕留めた。
●岩崎優投手が、今季9セーブ目を挙げた。これで通算75セーブ。中西清起氏(62=日刊スポーツ評論家)の持つ球団歴代5位の記録に並んだ。 3点差の 9回に登板し、試合を締めた。岩崎は今試合前まで、直近 5試合のうち 3試合で失点していた。 5日の東北楽天戦では 1点リードの 9回に小郷裕哉外野手(27)に逆転2ランを被弾。この日は 7回まで無安打投球の才木の後にマウンドに上がり、 5月22日以来のセーブを挙げた。二死から2022年まで阪神に在籍し、同期入団&同学年の陽川と対戦。結果は右前打と陽川に軍配が上がったが笑顔だった。
●先制劇の興奮が収まらない甲子園を、前川右京外野手がさらに盛り上げた。 1、 2塁間を破る打球を見届け、左手を力強く握ってガッツポーズ。2番に入って初の猛打賞で、打線を活性化させた。前川右京外野手が今季2度目の猛打賞で存在感を見せた。初回の第 1打席で埼玉西武渡邉勇太朗投手(23)から中前打を放つと、 6回に先頭で右前打をマーク。この適時打が3安打目。 7回は 2点先制した直後の二死 3塁で、右前適時打を放ち、価値ある3点目。仕事を果たした。 5試合連続で2番を任されてから、19打数7安打。この日は 5月31日千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の3安打と上り調子だ。 8回二死満塁でも右翼へ大きなフライを放ったが…。背走して追った長谷川がフェンスに激突しながら捕球し、プロ入り後初の1試合4安打は惜しくも逃した。岡田監督も驚く〝実質4安打〟で状態の良さを存分に示した。無安打無失点投球を続けていた才木が 8回に治療でマウンドを離れた際は、外野で入念にストレッチ。偉業に立ち会うことはできなかったが、白星にはしっかり貢献。力強く前を見つめた。連勝中の勢いをさらに加速させるべく、上位で打線をつなぐ。
●渡邉諒内野手(29)がフライを追って 1塁側カメラマン席に飛び込み、途中交代となった。 3回二死 1塁で埼玉西武・奥村光一外野手(24)の打球は 1塁側のファウルゾーンへ。渡邉はボールを追い、勢いよく 1塁側のカメラ席へ。捕球を逃し、そのまま仰向けの形で落ちる形となった。一時動けず担架が用意されたが、約 3分後に立ち上がり、自分の足で歩いてベンチへ退いた。岡田彰布監督も心配そうに見つめていた。糸原健斗内野手(31)が 1塁につき、渡邉は交代となった。 渡邉はその後、歩いてロッカールームへ向かい、病院に向かった。試合終了までにはベンチ裏に戻り、取材にも対応した。頭は軽く打ったというが、問題ない様子だった。頼れる男が仲間のピンチを救った。糸原健斗内野手が、緊急出場から先制の口火を切った。 7回先頭で、埼玉西武渡邉から中前打。自身13打席ぶりの安打で、この回一気の3得点を呼び込み冷静に言った。 8回には 2塁打で出塁し、マルチ安打だ。22年 7月、プロ6年目の時に初めて 1塁でスタメン起用された。当時の井上ヘッドコーチに「健斗はファーストやったことがない。楽しんで守りなさい」と送り出された一戦だ。 2年がたち、今はいつでも 1塁で出られる準備ができている。タテジマ8年目。どんな状況にも動じない男が、虎にはいる。
●佐藤輝明内野手(25)は同い年の才木浩人投手の好投をねぎらった。 3回に最初の四球を出した際は真っ先に声をかけに行くなど、グラウンド上でもり立てた。打撃では 2度の好機を生かせず、3打数無安打。佐藤輝明内野手が同学年の才木浩人の援護不足を反省した。 6回一死 1、 2塁で遊撃への併殺打。 3点を入れた 7回二死満塁では右飛に倒れた。悔しがったが、才木は 8回一死まで無安打投球。初安打は山野辺に浴びた右翼ポール際への 3塁打で仲間をかばうように言った。
●阪神は 7回、中野拓夢内野手の2点3塁打で先制に成功した。先頭の糸原が中前打、続く梅野が右前打を放って無死 1、 2塁。木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)が犠打を決め、才木は空振り三振に倒れ、中野が打席を迎えた。埼玉西武の先発・渡邉の 4球目を捉え、打球は前に守っていた中堅手の頭上を越えた。中野は快足を飛ばして 3塁に到達し、滑り込むと同時にガッツポーズ。 無安打投球を続ける才木を援護できず、 0- 0で迎えた 7回だった。一死 2、 3塁で才木が豪快に三振した。バトンを受けて立った第4打席。渡邉の変化球を捉えた。均衡を破る先制の2点3塁打。塁上でベンチに向かって右手を突き上げた。 8日の同戦から2試合連続となる今季4度目の決勝打。そのうち 3試合が才木の登板日と目を細める。昨季ゴールデングラブ賞を獲得した名手は緊張も味方に付けた。 8回一死まで無安打投球が続き、甲子園に緊迫した空気が流れていた。それでも集中力を切らさなかった。岡田監督も評価。中野も力を込めた。1番として選手会長として打線をけん引する。
●森下翔太外野手(23)は懸命の守備を見せるも及ばなかった。 3- 0の 8回一死で代打・山野辺の右翼ポール際への打球にグラブを伸ばしたが惜しくも届かず。才木のノーヒットノーランは途切れた(記録は3塁打)。バットでは7回に左前打を放つなど3打数1安打で7試合連続安打と好調をキープ。力を込め次戦を見据えた。

記事をまとめてみました。

 

 

 日本生命セ・パ交流戦<阪神 3- 0埼玉西武>◇ 3回戦◇阪神 3勝 0敗 0分◇ 9日◇阪神甲子園球場
 まさかの青対決!? この日は「Family with Tigers Day」として行われ、阪神の選手が、限定の水色のユニホームを着用した。


 水色のユニホームを着用して試合に挑む阪神ナイン=阪神甲子園球場
 どんな時も広い心で受け止めてくれる家族を、空や海など開放感があるイメージカラーの水色で表現。胸文字は手作り感のあるステンシル風のデザインで、温かい家族のイメージを表現している。
 試合前には岡田彰布監督と埼玉西武の渡辺久信GM兼監督代行が、メンバー表交換の際にがっちりと握手。埼玉西武のビジター用ユニホームは濃いめの青で構成されており、甲子園のグラウンドが青色のユニホームを着た選手たちで埋まった。

 

 


 阪神の先発・才木浩人投手=阪神甲子園球場
 阪神は才木浩人投手が 8回 1安打無失点の好投で埼玉西武に3連勝を飾った。 2日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)で完封勝利をつかんだ才木が、 8回一死まで無安打投球で甲子園を沸かせた。序盤から 150キロを超える直球とフォークなどを駆使して的を絞らせず。 8回は治療で一時ベンチに退き、およそ5分後にマウンドに戻ったが、一死から代打・山野辺に右翼へ 3塁打を許して快挙達成はならず。それでも失点は防ぎ、リーグトップの7勝目を挙げた。
 打線は 7回、下位で二死 2、 3塁のチャンスを作って1番・中野拓夢内野手が中越えの2点適時3塁打を放って先制。前川も右前適時打で続き、この回一気に 3点を加えて才木を援護した。チームはこのカード前まで3連敗と苦しんでいたが、3連勝で一気に上昇気流に乗った。


 試合前練習での陽川尚将内野手=阪神甲子園球場
 スタメン発表で、陽川尚将内野手の「4番・1塁」がアナウンスされ、阪神ファンからも拍手が起こった。陽川は2022年まで阪神に在籍し、同年の現役ドラフトで埼玉西武へ加入。 8日は代打で出場し、四球を選んでいた。


  5回まで無安打投球の才木浩人投手=阪神甲子園球場
 才木浩人投手が 5回のピンチをしのいだ。先頭の佐藤に四球を与えると、源田は犠打で一死 2塁と得点圏に走者を背負う。古賀を遊ゴロで2死 3塁。最後は滝澤を 139キロフォークで空振り三振に仕留めた。才木は安定した投球で 5回まで無安打、2四球6奪三振と好投している。


  8回一死まで無安打投球だった才木浩人投手=阪神甲子園球場
 才木浩人投手が圧巻の投球を続けている。 7回まで無安打、9奪三振。2四球で走者こそ許しているが、偉業達成まであとアウト6個に迫った。球数は 7回終了時点で90球とまだまだ余力あり。打線は援護なく3安打無得点。好投を続ける右腕に先制点をプレゼントし、偉業達成を後押ししたい。

 無安打投球を続ける才木浩人投手=阪神甲子園球場
 才木浩人投手が 8回途中で一度ベンチへ戻った。 7回まで無安打投球。味方が 3点を奪った直後の 8回。先頭の源田に 3球目を投じたところで、違和感を訴えて一度ベンチへ引き揚げた。それでも、マウンドへと戻ってベンチへOKサイン。源田を中飛に打ち取った。しかし、代打・山野辺に投じた 3球目。 148キロ直球を捉えられると、右翼線へと高々と舞い上がった打球は右翼フェンス直撃の 3塁打。ノーヒットノーランまであとアウト 5個のところで、無念の一打を浴びた。


  8回途中、一旦ベンチに戻る才木浩人投手=阪神甲子園球場
  8回一死まで無安打投球を続けた才木浩人投手が 8回 112球を投げ、1安打9三振3四球無失点で12球団トップの7勝目を挙げた。攻撃は 7回二死 2、 3塁、中野拓夢内野手の 3塁打で均衡を破り、前川右京外野手の右前打で3点目を追加した。 9回は岩崎優投手が締め、 5月22日広島戦(マツダ)以来のセーブを挙げた。2度目のカード3連勝で2位に浮上した。主な選手とコーチのコメントは以下の通り(成績=29勝26敗4分、観衆= 4万2589人)
◆ 8回交代に才木浩人投手
 「安藤さんに無理言って、まじすか、行けないすか、みたいに言ったんですけど。つったまま行って来週に響く方がアカンやろみたいな話をもらったので。そうっすねって言って」


  8回、安藤優也投手コーチから〝説得〟される才木浩人投手=阪神甲子園球場
◆才木に交代を命じた 8回の会話について安藤優也投手コーチ
 「次もいっぱいあるのでね。大事を取ってというか、我慢しろと。行かせてくださいと。まあでもそこは…」
◆ 9回、元阪神の陽川尚将内野手に中前打を浴びた岩崎優投手
 「ヒットで許してもらえましたね」
◆渡邉の負傷交代を受けて、途中出場した糸原健斗
 「守備はドキドキしながらやっていましたけど、何とか先頭でチャンスメーク出来てよかったです(2打席とも先頭打者で2安打)」


 リリーフカーで場内1周する才木浩人投手=阪神甲子園球場
◆ 7回二死 2、 3塁で決勝三塁打の中野拓夢内野手
 「内心を言えば、才木が打ってくれないかなという思いは正直あったんですけど、ネクストの時に…」
◆〝サンデー才木〟に梅野隆太郎捕手
 「チームを勝たせて、日曜日にね。いい休みを迎えられるのが、いいことなので、良かったなと思います」
◆才木の投球に前川右京外野手
 「結構緊張したというか…ノーノ―かかっていたので、緊張しました」


 埼玉西武に勝利しナインを出迎える才木浩人投手。左は岡田彰布監督=阪神甲子園球場
 才木浩人投手がノーヒットノーラン目前の快投を見せ、12球団トップの7勝目を挙げた。 8回一死から初安打を許したが勝利した。
 一皮むけたのでは? という問いに岡田彰布監督は「それはずーっとよ、そんなん、おーん。それはもう、そんな、むける皮もないやろ、お前。去年も勝ってるピッチャーやのに、新しい新人のピッチャーちゃうんやから、お前」とほめたたえた。

 


  7回表西武無死、栗山巧外野手は三振に倒れる。投手は才木浩人投手=阪神甲子園球場
 梅野隆太郎捕手が、先発才木をまたも好投に導いた。
  8回一死まで無安打投球を続けた右腕。受けた梅野は「そんな甘いものじゃないのは分かっているけど」とした上で「そこに関してはもちろん狙っていたのはある」と本音を吐露。ただ、「結果としてヒットを打たれて、そこからしのいだのが大きい」と手応えを明かした。


 埼玉西武に勝利し梅野隆太郎捕手と握手を交わす才木浩人投手=阪神甲子園球場
 成長を感じ取ったのは、 7回。先頭栗山をカーブで空振り三振に仕留めたシーンだ。直球、スライダー、フォークでカウントを整え、 2ストライクから 3度のファウルで粘られたが、最後は 109キロのカーブで栗山の体勢を大きく崩して仕留めた。
 梅野は「意図をくみとって、才木もああいうコースに投げたと思う」と回想。「(配球の)根拠に、しっかり投げてくれることが、技術の昨年と違うところ」とたたえた。

 


  9回を締めくくった岩崎優投手=阪神甲子園球場
 岩崎優投手が、今季9セーブ目を挙げた。これで通算75セーブ。中西清起氏(62=日刊スポーツ評論家)の持つ球団歴代5位の記録に並んだ。 3点差の 9回に登板し、試合を締めた。
 岩崎は今試合前まで、直近 5試合のうち 3試合で失点していた。 5日の東北楽天戦では 1点リードの 9回に小郷に逆転2ランを被弾。この日は 7回まで無安打投球の才木の後にマウンドに上がり、 5月22日以来のセーブを挙げた。


  9回を締めた岩崎優投手=阪神甲子園球場
 岩崎優投手が 3- 0の 9回に登板し、 1回1安打無失点で試合を締めて「よかったです」。 5月22日の広島戦(マツダ)以来の9セーブ目をで通算75Sとし、中西清起と並んで球団歴代5位となった。二死から2022年まで阪神に在籍し、同期入団&同学年の陽川と対戦。結果は右前打と陽川に軍配が上がったが「ヒットで許してもらえましたね」と笑顔だった。

 

 前川右京外野手が今季2度目の猛打賞で存在感を見せた。初回の第 1打席で埼玉西武渡邉から中前打を放つと、 6回に先頭で右前打をマーク。 7回は 2点先制した直後の二死 3塁で、右前適時打を放ち、価値ある3点目。「 2打席目も得点圏で打ててなかったので、 4打席目は打ててよかったです」と仕事を果たした。

  1回、中前打を放った前川右京外野手。ここから猛打ショーが始まった=阪神甲子園球場
  5試合連続で2番を任されてから、19打数7安打。この日は 5月31日千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の3安打と上り調子だ。それでも「それはよかったと思うので、また週明けちゃんと切り替えて。もう 1回0からスタートしたい」と切り替えた。
  8回の最終打席でも、攻守に阻まれ右飛となったが完璧に捉えた当たり。岡田監督も若武者の仕事ぶりに「いやいや本当になあ、おーん。最後もなあ、完璧抜けたと思ったけどなあ」と目を細め、2番での継続起用に「使うよ、そら」ときっぱり話した。


  7回裏阪神二死、 3塁、前川右京外野手は右適時打を放った。投手は渡邉勇太朗投手=阪神甲子園球場
 先制劇の興奮が収まらない甲子園を、前川がさらに盛り上げた。 1、 2塁間を破る打球を見届け、左手を力強く握ってガッツポーズ。2番に入って初の猛打賞で、打線を活性化させた。
「 2打席目(3回二死2塁)は得点圏で打てていなかったので、 4打席目は打ててよかった」
 見せ場は 7回に中野の2点3塁打が飛び出した直後。先発・渡辺のスプリットを捉え、中野が3点目のホームを踏んだ。この日の才木にとっては十分過ぎるリードを作る一打となった。
  1回に中前打、 6回には右前打を放ち、この適時打が3安打目。続く 8回二死満塁でも右翼へ大きなフライを放ったが…。背走して追った長谷川がフェンスに激突しながら捕球し、プロ入り後初の1試合4安打は惜しくも逃した。岡田監督も「完璧抜けたと思ったけどなあ、よう捕ったな、あれな」と驚く〝実質4安打〟で状態の良さを存分に示した。


  7回裏阪神二死 2、 3塁、前川右京外野手は右適時打を放った=阪神甲子園球場
 〝2番稼業〟が板についてきた。 2日の東北楽天戦(甲子園)から5試合続けて2番で起用され、打率0.368(19打数7安打)、3打点。「ケースバイケースだと思っている。頭を整理しながら」と、進塁打など状況に応じた打撃を心掛ける。指揮官も「使うよ、そら」と2番で継続起用する意向を示した。
 無安打無失点投球を続けていた才木が 8回に治療でマウンドを離れた際は、外野で入念にストレッチ。「緊張しました。ストレッチして、リラックスしようとしていました」と初々しく振り返った。偉業に立ち会うことはできなかったが、白星にはしっかり貢献。力強く前を見つめた。
 「また週明けちゃんと切り替えて、もう一回、ゼロからスタートしたいと思います」
 連勝中の勢いをさらに加速させるべく、上位で打線をつなぐ。

 


  3回、奥村光一外野手の打球を追ってカメラ席に落ちる渡邉諒内野手=阪神甲子園球場
 渡邉諒内野手がフライを追って 1塁側カメラマン席に飛び込み、途中交代となった。 3回二死 1塁で埼玉西武・奥村の打球は 1塁側のファウルゾーンへ。渡邉はボールを追い、勢いよく 1塁側のカメラ席へ。捕球を逃し、そのまま仰向けの形で落ちる形となった。一時動けず担架が用意されたが、約 3分後に立ち上がり、自分の足で歩いてベンチへ。直後に糸原と交代となった。渡邉はトレーナーに付き添われ、クラブハウスへ。そのまま病院に向かった。

 奥村光一外野手の飛球を追った1塁手渡邉諒内野手はカメラ席に落ち、しばらくして起き上がる=阪神甲子園球場
 渡邉諒内野手が、アクシデントに見舞われた。
  3回二死 1塁で埼玉西武奥村のファウルフライにダッシュ。捕球したかのように見え、そのまま 1塁側カメラマン席に倒れ込んだ。完全捕球はならず、判定はファウル。すぐさまトレーナーが駆けつけ、担架が用意された。


 奥村光一外野手の飛球を追った1塁手渡邉諒内野手はカメラ席に落ち、スタッフの問いかけに答える=阪神甲子園球場
 渡邉はしばらく動けなかったが、起き上がると自力で歩行。ベンチへ退いた。岡田彰布監督も心配そうに見つめていた。糸原健斗内野手が 1塁につき、渡邉は交代となった。
 渡邉はその後、歩いてロッカールームへ向かい、病院に向かった。試合終了までにはベンチ裏に戻り、取材にも対応した。頭は軽く打ったというが、問題ない様子だった。「大丈夫だと思う。そこまで影響もなかったので」と回想した。


 途中から1塁の守備についた糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
 頼れる男が仲間のピンチを救った。糸原健斗内野手が、緊急出場から先制の口火を切った。
  7回先頭で、埼玉西武渡邉から中前打。自身13打席ぶりの安打で、この回一気の3得点を呼び込み「先頭バッターだったけど、しっかりチャンスメークできてよかったです」と冷静に言った。


  7回裏阪神無死、糸原健斗内野手は中前打を放った=阪神甲子園球場
 出番は突然やってきた。 3回二死 1塁の守備。 1塁でスタメンの渡邉がカメラマン席へ飛び込んだ。ファウルフライを追い、そのまま転落。なかなか起き上がれないほど強打した仲間を思いながら、すぐさまファーストミットを持ってキャッチボールを始めた。
 そのまま 1塁で急きょ出場。先発才木が 8回一死まで無安打投球を続けたことで「守備はドキドキしながらやってましたけど」と振り返るも「本当に頑張っていたので」と、仲間思いの兄貴分が一振りで流れを変えた。病院で検査を受けベンチ裏に戻ってきた渡邉にも「イトさんも急に代わってくれて、あそこまで活躍してくれたので、僕としてもうれしい」と刺激を与えた。 8回には 2塁打で出塁し、マルチ安打だ。


  8回裏阪神無死、糸原健斗内野手は右2塁打を放った。投手は上田大河投手=阪神甲子園球場
 22年 7月、プロ6年目の時に初めて 1塁でスタメン起用された。当時の井上ヘッドコーチに「健斗はファーストやったことがない。楽しんで守りなさい」と送り出された一戦だ。 2年がたち、今はいつでも 1塁で出られる準備ができている。タテジマ8年目。どんな状況にも動じない男が、虎にはいる。

 


  6回一死 1、 2塁で遊ゴロ併殺に倒れた佐藤輝内野手=阪神甲子園球場
 佐藤輝明内野手は同い年の才木浩人投手の好投を「( 8回に許した安打は)風が押しましたね。しようがないですね」とねぎらった。 3回に最初の四球を出した際は真っ先に声をかけに行くなど、グラウンド上でもり立てた。打撃では 2度の好機を生かせず、3打数無安打。「なんとか点を取ってあげたかったですけど、僕が打てなかったので」と悔しがった。

  6回一死 1、 2塁で、遊ゴロ併殺に倒れた佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 佐藤輝明内野手が同学年の才木浩人の援護不足を反省した。 6回一死 1、 2塁で遊撃への併殺打。
  3点を入れた 7回二死満塁では右飛に倒れた。「まあなんとか点とってあげたかったですけど、僕が打てなかったので」と悔しがったが、才木は 8回一死まで無安打投球。初安打は山野辺に浴びた右翼ポール際への 3塁打で「風が押しましたね、しょうがないですね」と仲間をかばうように言った。

 


  7回裏阪神二死 2、 3塁、中越えに適時三塁打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 阪神は 7回、中野拓夢内野手の2点3塁打で先制に成功した。
 先頭の糸原が中前打、続く梅野が右前打を放って無死 1、 2塁。木浪が犠打を決め、才木は空振り三振に倒れ、中野が打席を迎えた。埼玉西武の先発・渡邉の 4球目を捉え、打球は前に守っていた中堅手の頭上を越えた。中野は快足を飛ばして 3塁に到達し、滑り込むと同時にガッツポーズ。 7回まで無安打投球の才木を援護した。続く前川も右前適時打を放って3点目を追加した。


  7回裏阪神二死 2、 3塁、中越えに適時3塁打を放ち滑り込む中野中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 好投する右腕のために、選手会長が力を込めた。才木は俺が勝たせる-。思いの詰まった打球が中堅手の頭上を越えていく。2試合連続の決勝打に中野はいたずらっぽく笑みを浮かべた。
「ネクスト(バッターズサークル)のとき、内心を言えば『才木がなんとか打ってくれないかな』という思いは正直あったんですけど。これは自分が勝負、なんとか自分で決めようと思って打席に入りました」
 無安打投球を続ける才木を援護できず、 0- 0で迎えた 7回だった。一死 2、 3塁で才木が豪快に三振した。バトンを受けて立った第4打席。渡辺の変化球を捉えた。均衡を破る先制の2点3塁打。塁上でベンチに向かって右手を突き上げた。


  7回二死 2、 3塁、2点3三塁打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 「(才木へのガッツポーズかと問われ)違います! いや、才木のためにガッツポーズしました!!」
  8日の同戦から2試合連続となる今季4度目の決勝打。そのうち 3試合が才木の登板日と「才木がいつもいいピッチングしてくれているので、なんとかしてあげようという気持ちが出ている結果かな」と目を細める。
 「ファンの皆さんも自分が外野の頭を越える打球を打つとは思ってなかったと思うんですけど、風にも助けられたと思いますし、何といっても才木の気持ちが乗り移ってくれたんじゃないかな」
 頼もしさを増す選手会長が、これからも才木の、そして虎の勝ち星を導いていく。


  7回、決勝の2点3塁打を放った中野拓夢内野手。才木浩人投手を力強く援護する一打となった=阪神甲子園球場
 打球が中堅手の頭上を越えると、超満員の甲子園が虎党の大歓声に包まれた。中野拓夢内野手が決勝の2点適時3塁打を放ち、 7回まで無安打投球を続けていた先発才木を援護した。
  0- 0の 7回。一死 2、 3塁から才木が空振り三振を喫して迎えた二死 2、 3塁。「才木がなんとか打ってくれないかなという気持ちは正直あったんですけど、追い込まれてもうこれは自分が決めなきゃいけないと思った」。覚悟を持ち、短く持ったバットで西武渡邊の 4球目を振り抜いた。中越えの2点適時3塁打を決め、塁上でガッツポーズ。待望の先制点をたたき出した。

  7回の前川右京外野手の適時打で生還した中野拓夢内野手とハイタッチをする才木浩人投手=阪神甲子園球場

 「才木がいつもいいピッチングしてくれているので、なんとかしてあげようという気持ちが出た結果かなと思います」
 昨季ゴールデングラブ賞を獲得した名手は緊張も味方に付けた。 8回一死まで無安打投球が続き、甲子園に緊迫した空気が流れていた。それでも「ストライク先行で守りやすかった。ちょっと緊張感がありながら、でもああいう緊張感の中で守れたことはよかったと思います」と集中力を切らさなかった。


 決勝打を放った中野拓夢内野手と勝利投手の才木浩人投手はそろって敬礼ポーズ=阪神甲子園球場
  6戦連続の1番で役割を果たした。 3回にも二死から左前打を放ち、2試合連続のマルチ安打&打点を記録。「1番でチームに勢いを与えるのも自分の仕事だと思いますし、チームが苦しい時に自分が助けられるような存在になれれば」。チームも2試合連続2ケタ安打と波に乗ってきた。週末が多いデーゲームの勝率は12球団トップの7割1分4厘。 2日続けてのお立ち台に上がったヒーローが子どもたちに笑顔を届けた。

 決勝打の中野拓夢内野手は笑顔で手を振りながらファンの声援に応える=阪神甲子園球場
 岡田監督も「上位にチャンスに回ってくるような、打線の流れが良くなったと思いますね。調子のいい選手のところにうまくチャンスが回ってきている感じがしますね」と評価。中野も「もっともっと後ろのバッターにつなぐ意識をチーム全員が持ちながらやっていければ」と力を込めた。1番として選手会長として打線をけん引する。

 


  8回一死、山野辺翔内野手の飛球に飛びつくも捕球できなかった森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 森下翔太外野手は懸命の守備を見せるも及ばなかった。 3- 0の 8回一死で代打・山野辺の右翼ポール際への打球にグラブを伸ばしたが惜しくも届かず。才木のノーヒットノーランは途切れた(記録は3塁打)。「ちょっとでした。捕りたかったですけど仕方ないです」と残念がった。バットでは3打数1安打で7試合連続安打。「チームが勝ったことが次につながる。(月曜の)オフを挟みますが、継続してやっていきたい」と力を込めた。

  8回表西武一死、山野辺翔内野手の打球に飛びつく右翼手森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 森下翔太外野手が 8回守備を悔しがった。
 先発才木が 8回一死まで無安打投球を続ける中、代打山辺の打球は右翼ポール際へ。しかし、追いつくことができず、安打を許した。「捕りたかったですけど、しょうがないです」。バットでは7回に左前打を放つなど7戦連続安打と好調をキープ。「一番は勝つこと。また継続してやっていきたい」と次戦を見据えた。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

 

 

 

 

 ペタしてね     

 

●ファーストピッチ・セレモニーにお笑いコンビ「オードリー」が登場。真剣勝負で盛り上げた。阪神ファンの若林正恭氏(45)がマウンドに立ち、対する埼玉西武ファン春日俊彰氏(45)は打席でホームラン予告。試合前の「代理対決」は埼玉西武に軍配が上がった。 2人はこの試合で、NHKラジオの生放送のゲストを務めた。
●阪神は連勝で5カードぶりとなるカード勝ち越しを決めた。先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)が快投を披露する。持ち前の力強い直球とキレのある変化球が冴えわたる。 6回にはヒットと四球、内野ゴロで一死 2、 3塁のピンチを背負うも、山野辺翔内野手(30)、栗山巧外野手(40)を連続三振に仕留めてマウンドで吠えた。来日最長となる 9回には無死 2、 3塁の窮地を迎えたが最少失点に抑え、わずか 4安打で来日初の完投勝利を挙げた。打線は 3回、連打で作った一死 1、 2塁から中野拓夢内野手(27)が右翼線への2塁打を放って先制。なおも二死 2、 3塁から森下翔太外野手(23)の2点打で3点を先行すると、森下は 5回にも中前適時打を放って4点目。 6月初めての2桁安打となる11安打を放ち、投打で埼玉西武を圧倒した。チームは 5月22日、23日以来となる連勝。交流戦で初めてのカード勝ち越しを決めた。打線は 5月31日千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の2ケタ安打を放った。 3回、先頭の梅野隆太郎捕手(32)、木浪聖也内野手(29=亜細亜大學OB)の連打から一死 1、 2塁。迎えた1番中野拓夢内野手が埼玉西武髙橋光成投手(27)の 152キロ直球を捉え、右翼線へ先制の適時2塁打を放った。さらに 5回一死から中野、前川右京外野手(20)、森下の3連打で 1点を追加。甲子園のデーゲームに集まった虎党を盛り上げた。ジェレミー・ビーズリー投手が怒りの? フルスイングで拍手喝采を浴びた。快投を続ける右腕は 6回も打席へ。その初球、豆田泰志投手(21)の直球が内角高めを襲い、たくわえたあごひげのわずか先を通過。ビーズリーはリンボーダンスのように、大きくのけぞって避けた。興奮した様子で打席に戻ったビーズリーはそこからフルスイングを3連発。最後は直球を当てて、右飛に倒れた。投手が振るたびに場内が沸くという珍しいシーンだった。
●勝負をかけた 119球目。打球が左翼・前川のグラブに収まると、ジェレミー・ビーズリー投手は帽子を天に掲げて梅野と抱き合った。来日初完投で負けなしの3勝目。お立ち台で自慢のひげをさすった。
●阪神が中野拓夢内野手の適時2塁打と森下翔太外野手の2点打で3点を先行した。
 両チーム無得点で迎えた 3回。髙橋の前に無安打に抑えられていた阪神は、先頭の梅野がチーム初安打となる中前打で出塁。木浪も右前打でつなぎ、ビーズリーの送りバントは 3塁封殺されて一死 1、 2塁となって中野が打席へ。カウント 1― 2からの 6球目を思いきり引っ張ると、鋭い打球が 1塁手のグラブの下をかすめて右翼線へ転がった。中野の 5月21日の広島戦(マツダ)以来の適時打となる 2塁打で先制。なおも二死 2、 3塁から森下も初球の直球を一閃し、 3遊間を破る適時打で2点を加え、3点のリードを奪った。森下が1試合3打点を記録するのは、開幕 3戦目で決勝の3ランを放った 3月31日の巨人戦(東京ドーム)以来。勢いに乗る若虎のタイムリーでリードは4点に広がった。
●中野拓夢内野手が埼玉西武先発の髙橋光成投手から先制の右適時2塁打を決めた。 3回の第 2打席。一死 1、 2塁から 6球目、 152キロ直球を右翼ライン際にはじき返し、先制点を奪った。なお二死 2、 3塁から3番森下翔太外野手の左前適時打で生還した。 2試合連続で3得点以上は 5月10日と、11日以来となった。髙橋と中野は前橋育英と日大山形 2年時の13年夏の甲子園準決勝で対戦。中野は安打を放つも、チームは敗れた。11年の時をへて聖地・甲子園で再び対決。 5回にも中前打を放った。
●阪神は交流戦初の連勝で5カードぶりの勝ち越しを決めた。森下翔太外野手が 3回と 5回に2打席連続の適時打を放ち、3打点で勝利に貢献。打線は11安打で7試合ぶりの2桁安打をマークし、岡田彰布監督も復調に手応えを示した。セ首位の広島とは 1ゲーム差。さぁ、ここから打って打って打ちまくるで!迷いのないフルスイングで快音を響かせた。森下を、 4万2605人が詰めかけた甲子園の大歓声が包む。持ち前の勝負強さで放った 2本の適時打。虎に交流戦初の連勝を呼び寄せた。試合前に 2日連続のミーティング。森下は将の指示を実践した。 3回、中野の適時 2塁打の後、前川が倒れて二死 2、 3塁で打席へ入ると、髙橋の初球の直球を仕留めた。 3遊間を破り、 2人が生還。 5月19日の東京ヤクルト戦(甲子園)の 8回以来となるチーム1イニング2本の適時打で流れをつかんだ。 3- 0の 5回にも一死 1、 3塁から中前へ弾き返し、2打席連続の適時打。貴重な追加点で今季2度目の1試合3打点とし、試合を決定づけた。日々の修正が 6月の打率0.375、7打点といずれもチームトップの数字につながっている。 1年目はシーズン中盤以降に3番に定着したが、4番・大山悠輔内野手(29)、5番・佐藤輝明内野手(25)におんぶに抱っこだった。自分が打てないときに何度も先輩たちがカバーしてくれた。でも、いつまでも頼っているわけにはいかない。佐藤輝は1軍に戻ってきたがまだ本調子ではない。大山だって不安を抱えた状態での1軍復帰になるかもしれない。今度はそんな 2人に頼られる存在でありたい。負担をかけず、楽に打席に入ってもらうためにも自分が結果を残す必要がある。打線は7試合ぶりの2桁安打。岡田監督は復調にうなずく。交流戦最下位を脱出。セ首位の広島には 1ゲームに迫った。貧打地獄を乗り越えた虎は、上がっていくだけだ。森下が超満員の虎党の前で宣言した。猛虎の中軸として、連覇に向かって突き進む。
●前川右京外野手(21)が4試合連続の「2番・左翼」でスタメン出場し、攻撃力の活発化に一役買った。2打席凡退で迎えた 3- 0の 5回一死 1塁で右前打を放って 1、 3塁とチャンス拡大し、続く森下の適時打につなげた。前川右京外野手(21)が貴重な追加点となるタイムリーだ。 1- 0の 4回二死 1、 2塁で追い込まれながら高めの真っすぐをファウルし、 5球目の外角高め直球を左前へ。1安打1打点2四球。3試合連続で2番を任せている若者の執念、4打数 2安打とバットで存在感を発揮する若虎について、岡田監督も評価した。
●佐藤輝明内野手はスタメン野手で唯一の無安打に終わった。1軍昇格から2試合目となったが、 4- 0の 5回二死 1、 2塁では髙橋のフォークに空振り三振、 7回二死 1、 2塁ではジェフリー・ヤン投手(27)のスライダーに 2ゴロに打ち取られた。チャンスで結果は出なかったが、次戦こそ力強い放物線を描き、虎党をわかせる。
●渡邉諒内野手(29)が3打数2安打1四球と好調な打撃をアピールし、5試合連続安打とした。 4- 0の 6回先頭では豆田のの直球を右前打、 8回先頭では平井克典投手(32)から左中間 2塁打を放った。勝利に貢献する。
●2022年まで阪神に在籍し、同年の現役ドラフトで埼玉西武へ加入した陽川尚将外野手(32)が1軍に合流。久しぶりの甲子園で、かつてのチームメートたちと談笑した。阪神の打撃練習中にグラウンドに現れると、同級生の梅野隆太郎捕手(32)や原口文仁内野手(32)と笑顔で言葉を交わした。さらに近くにいた熊谷敬宥内野手(28)、植田海内野手(28)に続いてヨハン・ミエセス外野手(28)とも話をするシーンも。陽川はグラウンドを1周し、久しぶりの再会となった選手やスタッフにあいさつに回っていた。陽川は東京農業大から2014年ドラフト3位で阪神に入団。2022年末に行われた現役ドラフトで埼玉西武に加入し、昨季は埼玉西武の本拠地で行われた阪神との交流戦で3打数無安打だった。ビーズリーとの対戦で、一度もバットを振ることなく四球を選んだ。この試合から出場選手登録され、 6回無死 1塁で代打で登場。名前がコールされると阪神ファンからも温かいリアクションがあった。22年12月の現役ドラフトで埼玉西武に移籍。昨年の交流戦・阪神戦にも出場したが本拠地だった。甲子園は移籍後初めて。
●才木浩人投手(25)が 9日の埼玉西武戦(甲子園)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。前回 2日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)は今季 2度目の 1- 0完封でチームの連敗を5で止める救世主となった。今季は10試合に登板してハーラートップタイの6勝(1敗)。防御率1.34はリーグ3位、53奪三振は同2位タイと抜群の数字を残している。平常心で、両リーグ単独トップの7勝目を狙う。前回 2日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)では今季2度目の 1- 0完封で、6勝目を挙げた。中 6日での先発へ気を引き締めた。また、前日 7日には侍ジャパン井端弘和監督(49)が視察し、名前を挙げられた。まずは目の前の一戦で腕を振る。
●先発した髙橋遥人投手(28=亜細亜大學OB)が、復帰後最長の 5回を投げ1安打無四球無失点で好投した。 3回まで完全投球だったが、 4回一死で中日・高橋周平内野手(30)に中前打で出塁を許した。4回二死 1塁で暴投の間に走者が 2塁に進んだものの、なお二死 2塁で石川昂弥内野手(22)を直球の遊ゴロで打ち取った。 5回は打者 3人を全て 3ゴロに抑えた。肩や肘の手術から再起した左腕は、実戦復帰後最長となる 5回を投げ好感触を示した。

記事をまとめてみました。

 

 

 日本生命セ・パ交流戦<阪神 4- 1埼玉西武>◇ 2回戦◇阪神 2勝 0敗 0分◇ 8日◇阪神甲子園球場
 ファーストピッチ・セレモニーにお笑いコンビ「オードリー」が登場。真剣勝負で盛り上げた。


 始球式を務めるオードリーの若林正恭氏=阪神甲子園球場
 阪神ファンの若林正恭氏がマウンドに立ち、対する埼玉西武ファン春日俊彰氏は打席でホームラン予告。その初球、甘いストライクを強振し、若林の足元を抜く痛烈なセンター前安打。悔しがる相方に見せつけるように、春日は誇らしげに分厚い胸板を張った。
 試合前の「代理対決」は埼玉西武に軍配が上がった。
  2人はこの試合で、NHKラジオの生放送のゲストを務めた。

 


 先発したジェレミー・ビーズリー投手=阪神甲子園球場
 阪神は連勝で5カードぶりとなるカード勝ち越しを決めた。先発のジェレミー・ビーズリー投手が快投を披露する。持ち前の力強い直球とキレのある変化球が冴えわたる。 6回にはヒットと四球、内野ゴロで一死 2、 3塁のピンチを背負うも、山野辺、栗山を連続三振に仕留めてマウンドで吠えた。来日最長となる 9回には無死 2、 3塁の窮地を迎えたが最少失点に抑え、わずか 4安打で来日初の完投勝利を挙げた。打線は 3回、連打で作った一死 1、 2塁から中野拓夢内野手が右翼線への2塁打を放って先制。なおも二死 2、 3塁から森下翔太外野手の2点打で3点を先行すると、森下は 5回にも中前適時打を放って4点目。 6月初めての2桁安打となる11安打を放ち、投打で埼玉西武を圧倒した。チームは 5月22日、23日以来となる連勝。交流戦で初めてのカード勝ち越しを決めた。

  3回裏阪神一死 1、 2塁、中野拓夢内野手は右翼線へ先制適時2塁打を放った=阪神甲子園球場

 阪神が交流戦初の連勝で5カードぶりのカード勝ち越しを決め、交流戦の最下位を脱出した。阪神先発のジェレミー・ビーズリー投手が今季最多の援護を受けて好投し、 5月中旬の今季初先発から無傷の3勝目を挙げた。
 打線は 5月31日千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の2ケタ安打を放った。 3回、先頭の梅野、木浪の連打から一死 1、 2塁。迎えた1番中野拓夢内野手が埼玉西武髙橋の 152キロ直球を捉え、右翼線へ先制の適時2塁打を放った。さらに 5回一死から中野、前川、森下の3連打で 1点を追加。甲子園のデーゲームに集まった虎党を盛り上げた。


 完投勝利を喜ぶジェレミー・ビーズリー投手=阪神甲子園球場
 先発のビーズリーは走者を出しながらもテンポのいい投球で、アウトの山を積み重ねた。 4 -0の 6回には内野安打と四球から一死 2、 3塁のピンチを招くも、山野辺、栗山を連続三振。ピンチを切り抜けた。
 阪神は前日 7日に15試合ぶりの5得点を挙げ、連敗を3でストップ。打線に復調の気配が見え始めた。


  3回裏阪神二死 2、 3塁、森下翔太外野手の適時打で生還したビーズリー投手は笑顔を見せながらナインとハイタッチをする=阪神甲子園球場
 ジェレミー・ビーズリー投手が怒りの? フルスイングで拍手喝采を浴びた。
 快投を続ける右腕は 6回も打席へ。その初球、豆田泰志投手(21)の直球が内角高めを襲い、たくわえたあごひげのわずか先を通過。ビーズリーはリンボーダンスのように、大きくのけぞって避けた。
 興奮した様子で打席に戻ったビーズリーはそこからフルスイングを3連発。最後は直球を当てて、右飛に倒れた。投手が振るたびに場内が沸くという珍しいシーンだった。

 


  3回、2点打を放った森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 阪神は交流戦初の連勝で5カードぶりの勝ち越しを決めた。森下翔太外野手が 3回と 5回に2打席連続の適時打を放ち、3打点で勝利に貢献。打線は11安打で7試合ぶりの2桁安打をマークし、岡田彰布監督も復調に手応えを示した。セ首位の広島とは 1ゲーム差。さぁ、ここから打って打って打ちまくるで!
 迷いのないフルスイングで快音を響かせた。森下を、 4万2605人が詰めかけた甲子園の大歓声が包む。持ち前の勝負強さで放った 2本の適時打。虎に交流戦初の連勝を呼び寄せた。
 「初球からしっかり自分のスイングができた。(岡田)監督がミーティングで言っていた通り、真っすぐにタイミングを合わせていました」


  3回裏阪神二死 2、 3塁、森下翔太外野手は左前に2点適時打を放った=阪神甲子園球場
 試合前に 2日連続のミーティング。森下は将の指示を実践した。 3回、中野の適時 2塁打の後、前川が倒れて二死 2、 3塁で打席へ入ると、髙橋の初球の直球を仕留めた。 3遊間を破り、 2人が生還。 5月19日の東京ヤクルト戦(甲子園)の 8回以来となるチーム1イニング2本の適時打で流れをつかんだ。 3- 0の 5回にも一死 1、 3塁から中前へ弾き返し、2打席連続の適時打。貴重な追加点で今季2度目の1試合3打点とし、試合を決定づけた。
 これで自身 6試合連続安打。「構えが決まっているから、思ったところにバットが出せている」と好調の要因を語る。今、大事にしているのが打席での構えの姿勢だ。どうしても疲労などでその日によって姿勢が変わる。ただ、その変化を極力なくすために、毎日動画を見て練習から自身のフォームをチェック。「姿勢が崩れていたら、出そうと思ったところに出ないので、姿勢をしっかり正して振れれば」。日々の修正が 6月の打率0.375、7打点といずれもチームトップの数字につながっている。


  5回裏阪神一死 1、 3塁、森下翔太外野手は中前適時打を放った。投手は髙橋光成投手=阪神甲子園球場
 プロ 2年目を迎え、主軸としての自覚が垣間見える。この日、前川が浅い左飛に倒れた直後の1本目の適時打について「自分が先輩として(走者を)かえしてやろうと思って挑んだ」と明かした。佐藤輝に続き、 6月 5日には4番を務めてきた大山が抹消。直後、森下は「誰かに頼りっぱなしではいい結果は生まれない。大山さんと輝さんが帰ってきたときにやりやすい環境を作らないと」と打ち明けた。
  1年目はシーズン中盤以降に3番に定着したが、4番・大山、5番・佐藤輝におんぶに抱っこだった。自分が打てないときに何度も先輩たちがカバーしてくれた。でも、いつまでも頼っているわけにはいかない。
 佐藤輝は1軍に戻ってきたがまだ本調子ではない。大山だって不安を抱えた状態での1軍復帰になるかもしれない。今度はそんな 2人に頼られる存在でありたい。負担をかけず、楽に打席に入ってもらうためにも自分が結果を残す必要がある。


  5回裏阪神一死 1、 3塁、中前適時打を放った森下翔太外野手は、1塁上でガッツポーズ=阪神甲子園球場
 打線は7試合ぶりの2桁安打。岡田監督は「いろんな球にすごく反応も良くなった。打つ方は(安打の)数を見ても分かるように良くなってきている」と復調にうなずく。交流戦最下位を脱出。セ首位の広島には 1ゲームに迫った。貧打地獄を乗り越えた虎は、上がっていくだけだ。
 「チームとしてもこれからだと思う。ここから踏ん張って、3タテさせて終わりたい」
 森下が超満員の虎党の前で宣言した。猛虎の中軸として、連覇に向かって突き進む。

■データBOX
 阪神の連勝は 5月22、23日の広島戦(マツダ)以来。2桁安打は31日の千葉ロッテ戦(12安打、ZOZOマリン)以来、7試合ぶり
 森下の1試合3打点は 3月31日の巨人戦(東京ドーム)以来、今季 2度目。自己最多は昨年 8月15日の広島戦(マツダ)でマークした4打点

 


  6回、二死 2、 3塁で栗山巧外野手から三振を奪いほえるジェレミー・ビーズリー投手=阪神甲子園球場
 勝負をかけた 119球目。打球が左翼・前川のグラブに収まると、ジェレミー・ビーズリー投手は帽子を天に掲げて梅野と抱き合った。来日初完投で負けなしの3勝目。お立ち台で自慢のひげをさすった。
 「ランナーが出てからもしっかり集中して自分のボールをコントロールできたので、それが今日は一番良かったです」
 〝変化球投手〟を自認する右腕は、 150キロ前後の直球と大きく曲がるスライダーで西武打線を圧倒した。 2回、 5回は走者を背負っても併殺打を打たせてピンチの芽を摘む。右打者の外角にスプリットやカットボールを集め続け、的を絞らせなかった。


  9回表埼玉西武二死 3塁、ビーズリー投手は長谷川信哉外野手を左飛に仕留めマウンド上で空を見上げ腕をクロスする=阪神甲子園球場
  6回の打席では豆田の投球が顔面付近を通過。大きくのけぞり死球を回避した助っ人は、その打席で何度も必死にバットを振った。結果的には右飛に倒れたが、気合十分だった。打席が回った 8回は岡田監督に続投を直訴し、 9回のマウンドへ。一死 2、 3塁から内野ゴロの間に 1点を失ったが、2019年のメッセンジャー以来、球団の外国人投手では甲子園で5年ぶりの完投勝利。岡田監督も「きょうはビーズリーにつきますね」とたたえた。
 今季、右肩のコンディション不良で出遅れたが、2軍では29イニング無失点と〝無双〟し、「力強さが違う」「ここで投げる投手じゃない」と若手投手から羨望のまなざしを浴びた。変化球の講師役もしばしば務め、D6位・津田(大経大)はカットボールの習得に向けて握り、腕の角度や振り方の動作に加え「トラックマン」を用いて軌道を確認してもらい、金言も授かった。
 「無理に曲げようとしない方がいい。目で曲がっていないように見えても、データでは必ず変化しているから」


 お立ち台でガッツポーズする、左からビーズリー投手、中野拓夢内野手、森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 見た目では思い通りの変化にならず、もっとボールを曲げようとしてバランスを崩す。そんな悪循環を防ぐためのデータの活用法をルーキーに説いた。津田は「こうやってデータを使うのかと、めっちゃ勉強になりました」という。投球だけでなく、一流の〝先生〟としても若虎の手本になっている。
 「完封できたら良かったですけど、やっぱり勝つことが一番。そういう意味では昨日、きょうと違うチームになったようにみんな生き生きしていますし、乗って勝っていけるんじゃないかな」
 勝ってより強まるチームの勢いを感じ、手応えをにじませた。チームのためにさらなる〝圧投〟を目指す。

◆ビーズリーについて安藤優也投手コーチ
 「ずっと安定しているし、きょうも素晴らしかった。本当に一人で投げてくれたので、ナイスピッチングでしたね」

 


  3回、適時2塁打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 阪神が中野拓夢内野手の適時2塁打と森下翔太外野手の2点打で3点を先行した。
 両チーム無得点で迎えた 3回。髙橋の前に無安打に抑えられていた阪神は、先頭の梅野がチーム初安打となる中前打で出塁。木浪も右前打でつなぎ、ビーズリーの送りバントは 3塁封殺されて一死 1、 2塁となって中野が打席へ。カウント 1― 2からの 6球目を思いきり引っ張ると、鋭い打球が 1塁手のグラブの下をかすめて右翼線へ転がった。「打ったのはストレート。ビーズリーが頑張ってくれていたので、なんとか先制点を取ってあげたいという気持ちでした。とらえた当たりではなかったですが、いいところに飛んでくれてよかったです」と語った中野の 5月21日の広島戦(マツダ)以来の適時打となる 2塁打で先制。なおも二死 2、 3塁から森下も初球の直球を一閃し、 3遊間を破る適時打で2点を加え、3点のリードを奪った。「打ったのはストレート。(前川)右京がアウトになったので、なんとかカバーしたかったです。初球からしっかり自分のスイングができたと思います」と貴重な2点打を振り返った。


  5回、この日、2本目の適時打を放った森下翔太外野手=阪神甲子園球場
 阪神が森下翔太外野手の適時打で追加点を奪った。
  3- 0の 5回、一死から中野が中前打で出塁すると、前川も右前打で続いて一死 1、 3塁とチャンスを作る。打席には前の打席で2点打を放った森下。再び直球をとらえ、センターに打ち返した。打球は外野の芝生で弾み、2打席連続の適時打に。「犠牲フライでもいいくらいの気持ちで、割り切って打席に入ることができました。展開的にも次の1点が大事だったので、ランナーをかえすことができてよかったです」と笑顔。森下が1試合3打点を記録するのは、開幕 3戦目で決勝の3ランを放った 3月31日の巨人戦(東京ドーム)以来。勢いに乗る若虎のタイムリーでリードは4点に広がった。

 

 中野拓夢内野手が埼玉西武先発の髙橋光成投手から先制の右適時2塁打を決めた。
  3回の第 2打席。一死 1、 2塁から 6球目、 152キロ直球を右翼ライン際にはじき返し、先制点を奪った。なお二死 2、 3塁から3番森下翔太外野手の左前適時打で生還した。 2試合連続で3得点以上は 5月10日と、11日以来となった。
 髙橋と中野は前橋育英と日大山形 2年時の13年夏の甲子園準決勝で対戦。11年の時をへて聖地・甲子園で再び安打を放った。


  3回裏阪神一死 1、 2塁、 1塁線を破る適時2塁打を放った中野拓夢内野手=阪神甲子園球場
 中野拓夢内野手が埼玉西武先発の髙橋光成投手から先制の右適時2塁打を決めた。
  3回の第 2打席。一死 1、 2塁から 6球目、 152キロ直球をはじき返した。痛烈な打球で 1塁線を抜け、先制点を奪った。なお二死 2、 3塁から3番森下翔太外野手の左前適時打で生還した。
 「(先発の)ビーズリーが頑張ってくれていたので、なんとか先制点を取ってあげたいという気持ちでした。とらえた当たりではなかったですが、いいところに飛んでくれてよかったです」
 髙橋と中野は前橋育英と日大山形 2年時の13年夏の甲子園準決勝で対戦。中野は安打を放つも、チームは敗れた。11年の時をへて聖地・甲子園で再び対決。 5回にも中前打を放った。


  3回、髙橋光成投手から適時2塁打を放った中野拓夢内野手。11年前のリベンジだ=阪神甲子園球場
 11年前のリベンジだ。5試合連続の「1番・2塁」で出場した中野拓夢内野手が先制打を含む2安打で、西武の先発・髙橋を攻略するきっかけを作った。
 「(髙橋と)まさか甲子園の舞台で対戦できるとは思っていなかった。高校生のときは負けているんで、きょうは何としても勝ちたい気持ちで臨みました」
  3回一死 1、 2塁。髙橋の 152キロ直球を振り抜くと、ライナー性の打球は右翼線へ。先制の適時2塁打となった。 3- 0の 5回は一死から中前打。森下の適時打で勝利を決定づける4点目のホームを踏むと、満面の笑みを浮かべた。


  3回裏阪神一死 1、 2塁、中野拓夢内野手は右へ適時2塁打を放った=阪神甲子園球場
 「髙橋投手がどう思っていたかはわからないですけど。自分は、(高校時代に)甲子園で戦ったという記憶はすごく残っている」
 忘れもしない。2013年夏の甲子園準決勝だ。中野は日大山形高 2年で、同学年だった前橋育英高のエース・髙橋と対決。中野は安打を放つも 1- 4で敗れ、髙橋は全国制覇した。それから11年。プロ野球選手として甲子園で再戦。リベンジへの熱い思いがバットに乗り移った。

 

 前川右京外野手が貴重な追加点となるタイムリーだ。 1- 0の 4回二死 1、 2塁で追い込まれながら高めの真っすぐをファウルし、 5球目の外角高め直球を左前へ。「ツーストライクに追い込まれたんで、全部の球種を打てるように準備して。きっちり返せてよかった」と胸を張った。1安打1打点2四球。3試合連続で2番を任せている若者の執念を岡田監督も「くさいボールでも、バット折りながらでもファウルにするとかな。そういうのが必要。みんながそういうのを見てる。そういうのがやっぱりいい結果につながる」と評価した。

  4回二死 1、 2塁、左前適時打を放った前川右京外野手=阪神甲子園球場
 前川右京外野手が4試合連続の「2番・左翼」でスタメン出場し、攻撃力の活発化に一役買った。2打席凡退で迎えた 3- 0の 5回一死 1塁で右前打を放って 1、 3塁とチャンス拡大し、続く森下の適時打につなげた。
 「きょう一番大事だったのは、やっぱり 2打席目。あそこで結果残せるようにしないといけないなというのが一番です」


  7回、安打を放った前川右京外野手=阪神甲子園球場
  1- 0の 3回一死 2、 3塁で浅い左飛に倒れた場面を反省したが、つなぎ役をこなし、 7回一死では左投げのヤンに対して 2ストライクから 2球ファウルし、最後は 5球目のスライダーを捉え、中前打を記録した。
  4打数 2安打とバットで存在感を発揮する若虎について、岡田監督も「今ちょっと大山いないんでね、打順のやりくりというか、この形が一番しっくりしてねぇ。一番は2番の前川がうまくつないだ、そういうバッティングしてくれる。後ろの者も打ちやすい」と評価した。

 


  7回、内野ゴロに倒れた佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
 佐藤輝明内野手はスタメン野手で唯一の無安打に終わった。1軍昇格から2試合目となったが、 4- 0の 5回二死 1、 2塁では髙橋のフォークに空振り三振、 7回二死 1、 2塁ではヤンのスライダーに 2ゴロに打ち取られた。チャンスで結果は出なかったが、前日 7日は昇格即スタメン出場し、先制点の口火を切る中前打に加え、ヘッドスライディングで生還するなど走攻守で勝利に貢献。次戦こそ力強い放物線を描き、虎党をわかせる。

 


  8回、 2塁打を放った渡邉諒内野手=阪神甲子園球場
 渡邉諒内野手(29)が3打数2安打1四球と好調な打撃をアピールし、5試合連続安打とした。「点差とカウント有利があったので、どっちもスリーツーから強引にいかずにいけたのがいい結果になったのかな」と振り返った。 4- 0の 6回先頭では豆田のの直球を右前打、 8回先頭では平井から左中間 2塁打を放った。大山不在の中、 1塁でも出場機会を増やし、勝利に貢献する。

 


 談笑する陽川尚将外野手と梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
 2022年まで阪神に在籍し、同年の現役ドラフトで埼玉西武へ加入した陽川尚将外野手が1軍に合流。久しぶりの甲子園で、かつてのチームメートたちと談笑した。
 阪神の打撃練習中にグラウンドに現れると、同級生の梅野隆太郎捕手や原口文仁内野手と笑顔で言葉を交わした。さらに近くにいた熊谷、植田に続いてミエセスとも話をするシーンも。陽川はグラウンドを1周し、久しぶりの再会となった選手やスタッフにあいさつに回っていた。


  6回、代打で出場し、四球で出塁する陽川尚将外野手=阪神甲子園球場
  6回無死 1塁で埼玉西武・陽川尚将外野手が代打で出場。古巣の阪神ファンからも大きな拍手が起こった。
 陽川は東京農業大から2014年ドラフト3位で阪神に入団。2022年末に行われた現役ドラフトで埼玉西武に加入し、昨季は埼玉西武の本拠地で行われた阪神との交流戦で3打数無安打だった。ビーズリーとの対戦で、一度もバットを振ることなく四球を選んだ。


  6回表埼玉西武無死 1塁、四球を選んだ陽川尚将外野手=阪神甲子園球場
 22年まで阪神に在籍した埼玉西武陽川尚将内野手に大きな拍手が送られた。
 この試合から出場選手登録され、 6回無死 1塁で代打で登場。名前がコールされると阪神ファンからも温かいリアクションがあった。
 22年12月の現役ドラフトで埼玉西武に移籍。昨年の交流戦・阪神戦にも出場したが本拠地だった。甲子園は移籍後初めて。

 

 才木浩人投手が 9日の埼玉西武戦(甲子園)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。
 「完封の後の試合がすごい大事かなと思うので。初回の立ち上がりとか、先頭(打者)の入り方をしっかりやっていければ」。前回 2日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)は今季 2度目の 1- 0完封でチームの連敗を5で止める救世主となった。


 練習でキャッチボールする才木浩人投手=阪神甲子園球場
 今季は10試合に登板してハーラートップタイの6勝(1敗)。防御率1.34はリーグ3位、53奪三振は同2位タイと抜群の数字を残している。それでも右腕は「真っすぐがもうちょっとよくなってほしいな、というのは今年ずっとある。もっと三振もたぶん増えてくる」と満足していなかった。


 試合前練習でキャッチボールする才木浩人投手=阪神甲子園球場
 才木浩人投手が公式戦で初めて埼玉西武打線に挑む。 9日の同戦(甲子園)に先発。「相手関係なく自分の投球でいいかな」と平常心で、両リーグ単独トップの7勝目を狙う。
 前回 2日の千葉ロッテ戦(ZOZOマリン)では今季2度目の 1- 0完封で、6勝目を挙げた。中 6日での先発へ「完封の後の試合がすごく大事。初回の立ち上がりとか、先頭への入り方とかしっかりやっていければ」と気を引き締めた。
 また、前日 7日には侍ジャパン井端弘和監督が視察し、名前を挙げられた。「すごくありがたいです。いつか代表とかに選ばれるように。シーズン通して良い結果はもちろんですけど、自分のパフォーマンスでももっともっといいものをやっていければ」と意欲。まずは目の前の一戦で腕を振る。

 


 ウエスタン・リーグ<中日 2- 1阪神>◇ 8日◇阪神鳴尾浜球場
 先発した髙橋遥人投手が、復帰後最長の 5回を投げ1安打無四球無失点で好投した。
  3回まで完全投球だったが、 4回一死で中日・高橋周に中前打で出塁を許した。4回二死 1塁で暴投の間に走者が 2塁に進んだものの、なお二死 2塁で石川昂を直球の遊ゴロで打ち取った。 5回は打者 3人を全て 3ゴロに抑えた。
 肩や肘の手術から再起した左腕は、実戦復帰後最長となる 5回を投げ「試合を作れてよかった」と好感触を示した。


 ウエスタン中日戦で 5回 1安打無四球無失点と好投した髙橋遥人投手=阪神鳴尾浜球場

 

※ 6月 9日の予告先発は、阪神・才木浩人投手(25)―埼玉西武・渡邉勇太朗投手(23)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 2024年シーズンのチームスローガン『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』

 リーグ優勝と日本一に輝き、王者として迎える2024年。
しかし王者といえど、野球に王道という道はない。ただ確かなことは、歩みを止めてはいけないということ。
 2024年も、阪神タイガースは挑戦をやめない。チャレンジャーとして、アレに向かって挑み続ける。
 そんな挑み続ける阪神タイガースの姿勢をスローガンにしたのが『A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーずおん)』です。

 

 

2024年 オープン戦順位表

 

2024年 公式戦順位表

 

2024年 交流戦順位表

 

2024年 公式戦日程表と結果(05月)

 

 

2024年 公式戦日程表と結果(06月)

 

2024年 公式戦日程表と結果(07月)

 

 

 

 

 

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